省エネ・温暖化防止・リサイクルに貢献するグラスウール断熱材
 


ここでは、グラスウールの人体への影響について疑問にお答えします。


触れるとチクチクしたり、かゆくなることがありますが…。
チクチクは一時的なもの。皮膚に炎症等は起こしません。
チクチクするのは、直径4〜8ミクロンの繊維が皮膚にくっついて表面に物理的な刺激をあたえ、一過性のかゆみを感じさせるから。ウールのズボンやセーターが素肌に触れるとチクチクするのと同じ現象ですね。不快な刺激を避けるためには、加工や施工作業の時皮膚をガードする手袋や長袖の着衣、保護メガネや帽子などを使用することをおすすめします。

グラスウールを吸っても大丈夫ですか?
大丈夫です。 例え吸ったとしても肺に入り込みにくく、
万一 肺に入っても体液に溶けて排出されます。
WHO(世界保健機関)の定義によると、肺の内部に吸収される繊維のサイズは、直径が3ミクロン以下、長さが9ミクロン以上のものです。私たちの目には非常に小さく見えるグラスウールの粉じんですが、その直径は4〜8ミクロンと太く、また空気中に浮遊する繊維の長さは10ミクロン以上と、とても大きいものです。したがってほとんどの粉じんはすぐに落下し、空気中に長くとどまっていられません。また吸入されても鼻や気管支でほとんど除去されます。ですから、グラスウールの粉じんが体内に吸入される確率は一般的に心配されているほど高くはありません。しかし、グラスウールも一般の粉じんと同じ異物なので、吸入しないにこしたことはありません。特に換気の悪い空間での作業や、動力で切断加工を行う場合には、局所排気装置を取り付けるか、防塵マスク等の保護具を着用してください。

発ガン性があるって、ほんとうですか?
ヒトの発ガン例は皆無です。
国際ガン研究機関(IARC)の評価でも安全性が認められています。
通常の取り扱い作業では、ガンをはじめとする呼吸器系の疾病を起こす危険性はまったくありません。また、通常の呼吸では、体内の防御・免疫機能の働きによって、発ガン等の健康への影響にも心配はありません。おそらくそのうわさは、1987年に国際ガン研究機関(IARC)がグラスウールを含む人造鉱物繊維を“ヒトに対して発ガン性のある可能性のある物質”としてグループ<2B>に分類したことからだろうと推測されます。しかし、この分類は実際にはありえないほどの大量の繊維を動物の肺や体内に直接注入するという実験方法によって導かれたもので、その後に行われた数多くの調査・研究において、人に対する発がん性を示す可能性が認められないことから、2001年10月にIARCはグラスウールを含む人造鉱物繊維の発ガン性リスクを再評価し、グループ<3>に改正しました。
グループ<3>とは、 「ヒト発がん性に分類し得ない物質」という評価で、ウレタンやスチレン等より上のランクで、ナイロンやお茶等と同レベルの高い安全性が証明されました。これは、事実上グラスウールの国際的な安全宣言と言えます。
硝子繊維協会では、これまでも会員各社の計22事業所及びその従業員を対象に職場環境調査、或いは数回にわたる「保存胸部X線直接撮影フィルム」の読影調査等を実施してきました。 その結果、昭和30年代初頭に我が国で本格的に硝子繊維製品の製造が開始されて以降、30有余年にわたり製造・加工作業に従事してきたこうした従業員に硝子繊維が原因となる発ガンその他の病症は確認されませんでした。最も新しい「胸部X線直接撮影フィルム調査」は、平成11年に計18名の産業医により14社22工場の3834名を対象に実施されましたが、その結果石綿暴露に極めて特異的な胸膜病変である胸膜肥厚班(プラーク)の所見者はゼロという結果も出ています。

グループ1
 ヒトに対して発がん性がある
 アスベスト、たばこなど
グループ2A
 ヒトに対して発がん性でありうる
 ディーゼル排気ガス、紫外線など
グループ2B
 ヒトに対して発がん性の可能性がある
 ガソリン、ピクルス、コーヒーなど
グループ3
 ヒトに対して発がん性に分類されない
 グラスウール、ナイロン、紅茶など
グループ4
 たぶんヒトに対して発がん性がない
 カプロラクタム1品種のみ
JARCモノグラフVOL.88より

危険なアスベストとはどこがちがうの?
繊維の構造や発ガン性リスクが違います。

天然の結晶性鉱物繊維であるアスベストは1ミクロン以下の極めて細い繊維の束で、壊れると細く長い繊維に裂けてしまいます。WHO(世界保健機関)の定義によると、肺の内部に吸入される吸入性繊維とは、「直径が3ミクロン以下、長さがその3倍以上のもの」であるため、容易に肺胞にまで到達してしまいます。またアスベストは、体内の免疫機能に対する耐性が強く、排出されずに多年にわたり体内に滞留し、さまざまな病気を引き起こす原因となります。IARC(国際ガン研究機関)は、アスベストを発ガン性物質として最もリスクの高いグループ<1> (ヒトに対して発ガン性のある物質)に分類し、ニコチン・タール等と同レベルの評価をしています。
一方グラスウール繊維の直径は4〜8ミクロンもあり、肺に入り込みにくく、肺に吸入されても体液に溶けて短期間で排出されます。IARC(国際ガン研究機関)の分類でもグループ<3>(ヒト発がん性に分類し得ない物質)と評価されており、グラスウールの高い安全性が認められています。最近になって、IARCはホルムアルデヒドのガンの危険度をグループ2A(ヒトに対しておそらく発ガン性あり)から、グループ1(ヒトに対して発ガン性あり)に変更しましたが、グラスウールの安全性はほとんど変わりません
グラスウール製品は、バインダーの成分としてホルムアルデヒドを用いますが、製造過程でこれらは高温で熟成・安定化させられ、ホルムアルデヒド成分は実質的にほとんど製品には残りません。事実、グラスウール製品は全て建材の中で最もホルムアルデヒド放散量の少ないF☆☆☆☆にランクされおり**、どのような場所でも安心して使用できます。

F☆☆☆☆の製品は、
建材の中でもっともホルムアルデヒド放散量が少なく
使用制限もありません。


変更の根拠となったデータとは、数十年前の欧米でまだホルムアルデヒドを大量に製造、或いは使用する作業現場が非常に劣悪な環境であった頃、そのような職場でホルムアルデヒドを大量に吸入してきた作業者の中で、極まれに発生した症例が根拠になったものです。その当時でも、製品から放散されたホルムアルデヒドによる症例は発生していません。
** 我が国では平成15年7月1日より、建築基準法令等の改正によりホルムアルデヒド放散建材の使用 規制が施行されており、これらの建材を最大限に使用しても世界保健機関(WHO)が定めた環境基準(住宅居室内空気中のホルムアルデヒド濃度)0.08ppm以下になるものがF☆☆☆☆等級のものです。


<グラスウール>
折れても太さは変わらず、肺に達しない。
<アスベスト(石綿)>
細い繊維状に裂け、肺に吸収されやすい。

グラスウール断熱材の住宅は、安心ですか?
施工後、繊維の飛散もほとんどなく安心です。
一度施工されたグラスウールからの繊維の飛散はほとんどないので、実際に施工された住居やビルの環境測定でも、その濃度(空気1cm3当たりの浮遊繊維の数)は戸外と同レベルの極めて少ない数値でした。グラスウール断熱材は壁体内に施工されるので、室内側の空気を汚染することもありません。