省エネ・温暖化防止・リサイクルに貢献するグラスウール断熱材
 





グラスウールはガラスからできているのでほとんど燃えません。一方、セルローズファイバーは古紙から作られており、燃えやすいためそのままでは粉じん爆発の恐れがあります。現に海外では過去に悲惨な火災事故が発生しています。 そのため、セルローズファイバーはホウ酸を混入して難燃処理を施してありますが、不燃材としては認められておりません。


■燃焼比較実験
グラスウールとセルローズファイバーそれぞれ15gを500℃の炉に入れ、燃焼状態を観察、撮影。20分後に取り出し冷却して質量を測定しました。( JIS A9523:1990による測定方法)
試験前

同量(15g)の試験サンプルを使用。

3分後
[フラッシュ撮影]
[フラッシュなしで撮影]

上段のグラスウールは変化なし。下段のセルローズファイバーは、炭化赤熱している。
炉内を暗いままで撮影すると、セルローズファイバーが内部発火している様子が見える。

試験後

グラスウールは5.0%。
セルローズファイバーは82.4%
減量炭化してわずか2.5g程度に!
硝子繊維協会実験データより



グラスウールは、IARC(国際がん研究機関)ではグループ3(ヒトに対して発ガン性について分類できない)に分類され、発がんの危険は全くないとされています。 セルローズファイバーには、難燃剤、防カビ剤として20%程度の大量のホウ酸塩薬剤が添加されています。ホウ酸塩は、水に非常に溶けやすく、セルローズファイバーの吸湿により、容易に空気中の水蒸気に溶け出し、揮散(きさん)するといわれています。これにより屋内空気が汚染され、居住者の健康への影響を懸念する人もいます。
■セルローズファイバーにはどのくらいのホウ酸が添加されている?
 一般型木造気密住宅(I地区)の場合の試算 (硝子繊維協会測定)
1.天井施工面積    66m2(20坪)
2.密度    25kg/m3
3.厚み    170mm
4.セルローズファイバーの
  ホウ酸含有率  8.9%
家1軒分のホウ酸重量は 25.0kg
※ヒトの経口致死量
(成人の場合)は 15〜20g
(薬品メーカーMSDSより)





米国エネルギー省資料で、吹込み用断熱材の材料ごとに把握されている沈下量をみると、グラスウールは約2 〜4 %、セルローズファイバーは約20 %といわれています。沈下すると、その割合と同程度の断熱性能が損なわれてしまいます。施工時には双方ともに施工厚さの10 %以上の吹き増しが義務付けられていますが、セルローズファイバーの場合は、20 %以上を吹き増ししないと、必要な断熱性能が得られません。


沈下率比較

                出典:スウェーデン国立研究所調査レポート (ASTM STP 1030, page234)より


沈下によってどのくらい断熱性能が低下する?
沈下による断熱性能の変化
種類 必要厚さ
(吹き増し厚さ)
mm
熱伝導率 W/(m・K) 熱抵抗値 m2・K/W
施工時 沈下後 施工時 沈下後
グラスウール18K 300(330) 0.052 0.051 6.3 6.1
セルローズファイバー25K 230(253) 0.040 0.038 6.3 5.3
[測定算出方法]
次世代基準I地域天井基準値(5.7m2・K/W)で断熱施工した場合。グラスウールは5%、セルローズファイバーは20%沈下を想定し、施工時と沈下後の熱伝導率及び熱抵抗値を測定、算出。
出典:硝子繊維協会測定

セルローズファイバーは新聞古紙の再利用でつくられていますが、インクに含まれる環境ホルモン等の影響から、一部の商品を除いては印刷されていない紙でしかリサイクルできないのが現状です。一方グラスウールは原料の80%にリサイクルガラスを使用している資源有効活用商品。さらに製造工程で発生した端材等は再生処理され、繰り返し再利用しています。

■最終処分場を比べてみると
グラスウールは、安定型。
性質が安定していて生活環境上の影響を及ぼすおそれが少ない廃棄物として制御できます。住宅等についてもリサイクルへの取り組みが始まっています。
セルローズファイバーは、管理型。
浸出する水が地下水等を汚染する恐れのある廃棄物として地下水等の汚染防止に配慮した管理型廃棄物処分場で処分しなければなりません。



グラスウールは、快適!
施工中、粉じんの発生や繊維の飛散が少ないので作業環境も快適です。

セルローズファイバーは、もうもう!
視界を遮るほどの粉じん量で衣服にもべったり。作業者の身体への影響も懸念されます。

■粉塵量を比較してみると  
【試験】ロータップ試験により振動ふるい通過率を測定。グラスウールとセルローズファイバーそれぞれ10g をふるいに入れ、ロータップ試験機(回転数200 回/分以上、打数60 回/分以上)を用いて5 分間振動を加えた後、網ふるいを通過したものの質量を測定。通過率を算出しました。(JISA9523:1990 による測定方法)