グラスファイバー(長繊維)の安全性

グラスファイバー(長繊維)は、危険なアスベストとは全く異なる、人体に安全な人工繊維です。
その健康安全性は、国際的にも認められています。

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アスベスト被害とガラス繊維について

ガラス繊維は、グラスファイバー(長繊維)とグラスウール(短繊維)に大別されます。
その内、グラスファイバー(長繊維)は、FRP等として、またグラスウール(短繊維)は、断熱・保温・吸音材として、欧米をはじめ日本で半世紀以上にわたって、私たちの生活に密着したあらゆる分野で使用されてきていますが、これらのガラス繊維の健康安全性については国際がん研究機関(IARC)でも認められています。

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グラスファイバー(長繊維)と発がん性について

グラスファイバー(長繊維)は、アスベストとは全く異なり、世界中で強い安心感を持たれている繊維です。過去数十年にわたるガラス繊維製品の製造や加工に従事してきた方々への大規模な健康追跡調査や種々の実験等が世界中で繰り返し実施されてきましたが、その発がん性を示す結果は、一切認められていません。
これらのことから、1987年に国際がん研究機関(IARC)が、グラスファイバー(長繊維)、グラスウール(短繊維)、ロックウー
ル、スラグウールなどの人工の鉱物繊維の発がん性に関する第1回の評価会議を開催した際にも、"ヒトに対して発がん性に分類され
ない物質"であるという<Group 3>としてグラスファイバー(長繊維)は評価されています。これまでに、そのグラスファイバー
(長繊維)に関する評価は、最初の評価から一切変わっていません。また、ドイツなど、世界でも健康安全性について過敏とも思わ
れる対応を見せる国ですら、グラスファイバー(長繊維)の発がん性については、問題にされていません。
これは、ガラス長繊維の健康安全性について、国際的に認められていることを示しています。

Group 1 ヒトに対して発がん性がある アスベスト、たばこなど
Group 2A ヒトに対して発がん性でありうる 熱いマテ茶、レッドミート(ほ乳類の肉)など
Group 2B ヒトに対して発がん性の可能性がある ガソリン、ピクルス、コーヒーなど
Group 3 ヒトに対して発がん性に分類されない グラスファイバー(長繊維)、ナイロン、紅茶など
Group 4 たぶんヒトに対して発がん性がない カプロラクタム1品種のみ

※IARCモノグラフ2016年4月現在

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グラスファイバー(長繊維)と体内への吸入について

ガラス繊維のような繊維の仲間は、ダストになるとすべて繊維状粉じんとして扱われます。
WHO(世界保健機関)は、私たちの呼吸によって体内に吸入され、その後の挙動によって発がん性の有無に大きく影響を及ぼす繊維
状粉じん、すなわち、吸入性粉じんをWHO(フー)ファイバーと呼びます。それは、太さ3ミクロン以下、長さが直径の3倍以上のも
のとして定義されています。
グラスファイバー(長繊維)の場合には、WHOファイバーに適合するダストの発生がほぼないことから、生体内にほとんど吸入され
ることがありません。また、万一体内に入っても、身体の防御機構により排出されます。

グラスファイバー(長繊維):太くて長く、折れても太さが変わらないため、吸入されにくい アスベスト:細く繊維状に裂け、肺に吸収されやすい
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グラスファイバー(長繊維)とアスベストの違いについて

グラスファイバー(長繊維)とアスベストは、生まれも育ちも性質も全く異なる赤の他人です。それぞれ特徴は下記の通りです。

・アスベストは天然の結晶性鉱物繊維で、1ミクロン以下の極めて細い繊維の集合体(束)なので、容易にタテに割れて細く長い繊維になり、肺の奥深く、肺胞にまで到達してしまいます。生来持つタフさから体内の免疫機能に対する耐性が強く、また体内でさらに割れて細い繊維になり、肺胞等に刺さったまま排出されずに異物として生涯体内に留まり、様々な病気を引き起こす原因となります。

・グラスファイバー(長繊維)は人工的に製造された繊維で太く、結晶でないため、折れても繊維の太さが変わらないなどから、体
内に吸入されにくい繊維です。また、吸入されても体内には残りません。

グラスファイバー(長繊維)は、人口繊維

グラスファイバー(長繊維)の主原料は、厳しい品質気運で厳選
された天然原料からなり、それらを高温で溶解し、電気炉底部の
細孔から連続繊維として取り出され、集合された繊維群の表面
に、加工性あるいは補強される樹脂との接着性を付与するための
結合剤(バインダ)を塗布されたものから、様々な用途向けに
工業製品化されたものです。

アスベストは、天然繊維

アスベストは、地球の自然が造った極めて細かい繊維の束からな
る結晶性の繊維状鉱物です。鉱物をほぐすことにより繊維として
取り出されます。値段が安く、熱・火にも種々の薬品にも強く、
また摩擦などにも優れた耐久性を持ち、まさしく万能の繊維であ
ることから、車、設備、建築用途をはじめ、種々の分野で広く用
いられていました。日本へは戦後経済復興と共に大量に輸入され、
最盛期には年間35万トンにも達しました。

>>グラスウール(短繊維)安全性についてはこちら

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