マイスター認定制度

マイスターのいる工務店 Vol.04

取材年月日:2011年7月22日

カジワラホーム株式会社

[企業情報]
本社:愛媛県四国中央市妻鳥町1210-1
代表者名:梶原 久夫
事業内容:アイフルホーム注文住宅の設計・施工・管理・リフォーム
TEL:0896-56-7701
ホームページ:http://kajiwara-home.com
マイスター認定者 5名

01|熟練の職人達が支える地域No.1の信頼と実績

愛媛県の東端に位置し、2004年に4市町村が合併して誕生した四国中央市。
この地域と共に50年。地元の中堅ゼネコンとして公共事業から土木建設、鉄筋コンクリート住宅、マンションまでを幅広く手がけてきたカジワラホームが、愛媛県初のアイフルホームFC加盟店として大きく方向転換したのは1989年、現社長の梶原久夫氏の英断だった。
以来、500棟を超える木造注文住宅を建築し、エリア随一の実績と信頼を獲得。今回記念すべき1000人目のマイスターとなったのが、カジワラホームの施工監理の責任者であり、職人の要でもある峯原敏之氏だった。

代表取締役社長 梶原 久夫 様

▶︎ 高額な鉄筋コンクリート住宅から手軽で高品質な木造住宅へ

  「20年程前までは、この辺りの新築の9割は鉄筋コンクリートRC構造の住宅でした。その最大の理由は、この地域独特の春と秋に吹き荒れる『やまじ風』対策のため。『やまじ風』は日本三大季節風の一つで、風速20〜30メートルにもなり、時には鉄塔や電柱がなぎ倒されることもあるほど凄まじく、この風に耐えうる家となると、RC住宅しかないと思われていました。しかし当時RC住宅は40坪で3000万円もしており、一般の方にとってマイホームの夢実現はかなり困難なものでした。しかも当時のRC住宅は結露がひどく、必ずしも健康、快適な家とは言えなかったと思う」と梶原社長。
若い夫婦でも手が届く価格で、「やまじ風」にも耐えられ、結露の起こりにくい高品質な住宅をこの地域に提供していきたい。その熱い思いがアイフルホームFC加盟につながり、独自の耐震・耐風構造(耐震パネル)にグレードアップしたカジワラホーム仕様の高品質な木造住宅となり、急速に木造住宅が広がっていった。

 ▶︎ 当社が誇る職人の技術の証明としてマイスター認定制度を活用

  「当社は、創業以来いつの時代も職人たちの技にこだわり続け、施工技術の高さを看板にしてきました。それはアイフルホームの木造工法を採用しても同じです。いくら設計や工法、システムが優れていても、高品質な材料を使っていても、現場で組み上げる職人の技がなければ高品質な家づくりは望めません」という。
その証拠に、カジワラホームはアイフルホームFC加盟全社の中でも毎年品質部門でベスト4以内には入るという施工技術の高さを誇っている。しかし、職人一人一人の技量を証明する制度は今までどこにもなく、残念に思っていたそうだ。今回マイスター認定制度の活用を決めたのは、そうした背景があったからこそ。
「受験した職人全員が認定試験に合格したことで、技術力の証明にもなり、これまで以上にプライドを持って仕事に取り組んでもらえるようになりました。1000人目のマイスターがわが社が誇る棟梁の峯原というのもうれしい偶然です」と梶原社長。
講習会は硝子繊維協会の認定指導員がカジワラホームに行って開催し、建設中の施工現場を使って実棟講習会も同時に行った。受講者は断熱施工者だけなく、設計士から電気工事の職人、営業、工程管理の女性まで総勢10数名。講習会終了後、5人の職人がマイスター認定試験に挑戦し、全員合格。社内には5名のマイスター認定証書が額に入れて飾られていた。

 ▶︎ グラスウールの安全性は、60年長期メンテナンス保証に不可欠

  年間を通じて温暖な気候風土の四国では、断熱についての意識は必ずしも高くないが、夏の暑さはかなり厳しく、暑さ対策は耐震・耐風に次いで重視されるという。
カジワラホームでは、屋根には遮熱工法、外壁にはモノコック工法のパネルを採用し、屋根と壁にグラスウール断熱材を使用して、優れた耐震・耐風構造とともに、夏快適な住まいをつくりあげている。
「グラスウールは、耐久性に優れ、燃えにくく火に強い断熱材で、コストパフォーマンスも高い。60年長期メンテナンスシステムを採用する当社にとって、安心の必須アイテムです」と梶原社長。
基礎や構造に関する部分は、完成すれば目に見えなくなってしまう。断熱施工もそのひとつ。この見えない部分の施工品質を高め、あらゆる工程をお施主様にも目に見える記録にして管理していくチェック体制をなにより重視しているのもカジワラホームの家づくりの取り組みのひとつ。
『古き良き部分を大切にしながら、時代が求める新しいニーズに応える』これがカジワラホームの家づくりへの姿勢だった。

1000人目のマイスター紹介

2011年認定取得  峯原  敏之 様

  1000人目のマイスターとなった峯原さんは、この道50年。カジワラホームの歴史を共に歩んできた職人中の職人。アイフルホーム全国大会でも品質賞個人部門で全国第3位を受賞し、現在はすべての現場を管理する責任者として、すべての職人から厚い信頼を寄せられている。
「住宅はこの20〜30年、どんどん進化してよくなっている。職人は長い間変わっていない。この変わらない部分も大切ですが、新しい工法や技術も修得していかなくては高品質な住宅を建てることができません。今回の講習会でも、断熱施工は自分なりにキチンとやっていたつもりでしたが、細部については知らなかったこともありました。昔は断熱材を入れるだけでいいと思っていましたが、気密の取り方や窓周りの処理、コンセント周り等、チェックポイントがいろいろあることがわかりました。電気工事の担当者も含め、みんなで学んだことで、お互いチェックし合えるので、ますます高品質な家づくりができるでしょう」と峯原さん。
一緒にマイスターに合格した4人の皆さんも職人としての高いプライドをお持ちの方ばかり。峯原さんとも深い信頼関係にあり"1000人目のマイスターは、カジワラホームの5人の棟梁のみなさん"といえそうです。

マイスター認定試験に見事合格したカジワラホームの皆さん。2列目中央が1000人目のマイスター
となった峯原さん。
向かって左から中原政俊さん、秦泉寺敏夫さん、峯原敏之さん、加藤和彦さん、山本順市さん。
前列左がマネージャーの梶原常美さん、品質管理担当の脇あけみさん

- Vol.01 -

株式会社小林建設

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有限会社川村工務店

- Vol.03 -

株式会社工房

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マイスターのいる工務店

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06|
技術講習会修了者紹介


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