省エネ・温暖化防止・リサイクルに貢献するグラスウール断熱材
 


RC 造の特徴を知ることが重要です。
木造と比較しながらご説明しましょう。

 建築物の躯体蓄熱性とは、その建物の温まりにくさ、冷えにくさを表す性質で、その使用材料の熱容量と使用量の積に比例します。熱容量は、材料の比熱(材料1gの温度を1℃上昇させるために必要な熱量)と密度の積で決まります。例えばマンションなどのRC造建物に使われる鉄筋コンクリートは木材に比べて非常に密度が高く、建築物1棟あたりの使用重量が大きいので、温まりにくく冷えにくい特性を持っています。つまりこれらの建物には、躯体の温度を維持する能力、つまり「躯体蓄熱性が高い」という特徴があります。その優れた蓄熱性を最大限に利用するには、建物の外側をすっぽりと覆う「外断熱工法」が最適です。
外断熱は、RC造の蓄熱性を最大限に活かす!
木造の場合
木材はコンクリートに比べて物質密度が小さく、また1棟あたりの使用重量も RC造に比べて非常に小さいため、木造住宅の蓄熱性はRC造の数十分の一程度しかなく、蓄熱効果を期待することはできません。したがって無断熱の木造住宅では、冬にストーブを止めるとすぐに寒くなってしまいますが「充填断熱」 による高断熱高気密化により部屋の温度の急激な低下を抑えることができます。


 
 コンクリートには優れた蓄熱性がありますが、断熱性能では木材に大きく劣ります。コンクリートの熱伝導率(物質の熱の伝えやすさ)は、木材の10倍と大きいので、無断熱の建物は周辺温度の影響を受けやすいのです。内断熱の場合、図のように断熱層が連続しない部分ができます。これを「熱橋(ヒートブリッジ)」といい、その部分は無断熱状態のため、そこの温度は極端に低下あるいは上昇します。その影響で室温が安定しないばかりか、冬季には壁周辺が高湿度となり結露・カビ発生の原因にもなります。一方、外断熱は躯体を外側から包み込むので断熱層が連続し、熱橋がありません。更に、外断熱によりコンクリートの躯体が保護されるため、耐久性も向上します。  
     ■内断熱と外断熱の熱環境イメージ図

外断熱では、熱橋がなく室温が安定し、結露を防止!
躯体が保護され、耐久性も向上!
木材の熱伝導率はコンクリートの1/10と小さいので、木造住宅の充填断熱の場合、 もし熱橋が存在しても、その部分での温度低下・温度上昇が小さく内断熱のマンション で頻発しているような結露・カビ問題(3.透湿性が低い参照)を引き起こしません。
また、木造住宅の断熱性を更に向上させたい場合には、充填断熱に外張断熱を組み合 わせた『付加断熱工法』があります。硝子繊維協会では、外張断熱工法あるいは付加断熱工法として、断熱・吸音性に優れたグラスウールを用いるGWOS (ジオス工法)を推奨しています。


 コンクリートは透湿性が非常に低い、つまり湿気を通しにくい材質です。また、RC造の内断熱によく使われる発泡プラスチック系断熱材もコンクリート同様透湿性が低い素材です。しかし、透湿性が低いといっても全く湿気を通さないわけではなく、空気に接している表面は空気中に含まれる水蒸気の圧力を常に受けているので、水蒸気は徐々に断熱材の中に浸入・通過しコンクリート壁の表面まで達します。2.熱橋の影響が大きいの中でもご説明していますが、コンクリートは断熱性能が低いため、コンクリート壁面(室内側)の温度は、外気に接した面(室外側)の温度の影響を大きく受けます。冬季に、外気によって冷やされたコンクリート壁(室内側)表面まで、断熱材を通過してきた水蒸気が到達すると、コンクリート壁面と断熱材との間で結露してしまいます。しかしコンクリートも発泡プラスチック系断熱材も透湿性が低いので、一度結露するとその結露水を外部へ排出できないためなかなか乾燥せず、断熱材とコンクリート壁面は常に濡れて高湿度状態になってしまいます。「室内側の壁がびっしょり濡れ、壁紙がはがれ、カビが生えていた」というようなトラブルはこのようにして起こるのです。(下の写真)

        ■外断熱工法と内断熱工法の断熱性比較



              ■内断熱の結露被害例


RC造の内断熱では、結露が起こりやすい!
木造住宅の充填断熱の場合、充填される断熱材の室内側には防湿層を施工しますが、 万一、水蒸気がこの防湿層を通過して壁内に浸入しても、現在一般的になっている 「通気層工法」が採用されていれば、浸入した水蒸気が外壁に設けられた通気層を 通して外部へ排出される仕組みになっていますので、結露の心配はありません。