省エネ・温暖化防止・リサイクルに貢献するグラスウール断熱材
 


昨年「日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク」という書籍がベストセラーになりました。その中で、今日わが国の社会問題になっているシックハウス症候群の原因のひとつとして、マンションの内断熱が挙げられています。この内容は大きな反響をよび、テレビ、新聞、週刊誌等種々のマスメディアはこぞってこの問題を取り上げました。 それでは、マンション等のRC建築物における内断熱工法の問題とはいったい何でしょうか?ここではまず、外断熱工法と内断熱工法の違いをご紹介します。

項 目
外断熱工法
内断熱工法
居住性
(温熱環境)
年間を通じて室内・部屋ごとの温度差や温度の変動が小さい
冬季に適正な湿度が保ちやすく、結露しにくい
日間・季節間で室内温度の変動が大きい
室内の場所による温度・湿度の差が大きい
湿度管理が難しく、季節により過剰乾燥又は高湿度になり易い
一度浸入した水蒸気の逃げ道がないためコンクリート表面が高湿度となり、結露する場合もある
健康への
影響
断熱層が連続するため熱橋(ヒートブリッジ)が少なく表面結露が起りにくいので、カビのない居住環境が得られる
間仕切り壁、床スラブ等による熱橋が避けられないため表面結露が発生、それがカビの発生・ダニの増殖をうながしアトピー等アレルギーの原因のひとつであると言われている
省エネ
効果
省エネ効果大
暖冷房機器の必要能力が小さくなり、設備費も少なくて済む(躯体蓄熱効果)
断熱効果が十分に発揮できないため、省エネ効果が劣る
室内の温度変動が大きいため、暖冷房機器の設備費がかさむ
室内の
広さ
屋外側に断熱層があるため室内空間を狭めることがない
屋内に断熱層があるため、断熱厚を厚くすると室内が狭くなる
躯体の
耐久性
躯体が保護されるので建築物の耐久性が向上する
躯体が露出しているため経時劣化が大きく耐久性に劣る
断熱改修
工事
戸外工事なので居住したままで工事が可能
室内工事のため居住したままでの工事が困難


RC造の外断熱工法は、通気層工法と密着工法に大別されます。

種 類
通気層工法
密着工法
代表的な
施工手順
1. 躯体外側にグラスウール等無機繊維系断熱材を取付ける
2. 金属系下地材を取付ける
3. 外装材を設置する
A: 1. 発泡プラスチック系断熱材をコンクリート型枠として施工する
  2. 化粧仕上げ(モルタル塗り等)
B: 1. 外装材と発泡プラスチック系断熱材を接着し、パネル化するパネルをボルト等で躯体に取付ける
  2. 化粧仕上げ
特 徴
 

躯体からの湿気放出のためグラスウールと外装材間に通気層を設ける
(下の写真参照)

  A、B共に断熱材と外装材とが密着するので、躯体からの湿気放出が困難

 な
 特
 質
施工性及び コスト
通気層及び外装材取付け下地工事が必要なため若干コスト増となる
施工が簡単で、コスト的に有利
耐久性
コンクリート側から生じる湿気を通気層から排出でき、内部結露を防止する
外装材から浸入する水分も排出し、断熱材等を常に乾燥状態に保持できる
通気層の効果により外装材の日射等による温度変化を抑制し、耐久性向上に寄与できる
発泡プラスチック系断熱材の経時劣化により寸法・形状が変化し、目地劣化部より浸入した雨水が凍結融解をくりかえすことにより、パネルの反り、浮上がり、割れ等が多発する(北海道では大きな問題になっている
メンテナンス
外装材の部分補修が容易
リフレッシュ工事では、全面やり直しが必要
デザイン
予算に応じた外装材選択が可能でデザインの幅が広い
外装の仕上げ方法が限られデザインの制約がある

  ■外断熱通気層工法例