| 要旨 |
宇都宮大学建築環境研究室では、各種断熱材を建築分野に使用するとき、その断熱材が環境負荷に対してどのような影響を与えるか地球温暖化効果の点からCO2について学術的に研究した。第2章では各種断熱材の出荷量・物性と価格を比較している。第3章では各種断熱材の環境負荷を製造工程から廃棄に至るまでのいわば断熱材の一生にかかるCO2排出量を産業連関表より分析した。その結果押し出し法ポリスチレンの3種はHFC(フロン)を多く使用しているため、同じ押出し法ポリスチレンの2種に較べて3倍近く地球温暖化効果が大きくなる。またグラスウールおよびロックウールは圧縮できるため廃棄時のエネルギー消費量,CO2排出量ともに小さくなる としている。第4章では断熱材の温暖化防止に関する試算をIV地区における戸建住宅の標準プランをモデルに熱負荷計算ソフト(SMASH)を用いて計算している。それによれば年間消費エネルギーに関しては各種断熱材とも大きな差は見られないが地球温暖化効果に関しては発泡剤を使用している断熱材は高くなってしまう。グラスウール・ロックウールは年間消費エネルギー消費量,年間地球温暖化効果とも小さい値となる、としている。 |