グラスウールの
吸音性

グラスウールで、
音環境をココチよく。

2.グラスウールの防音効果

 グラスウールは厚さや密度などによって、幅広い周波数の音域において大変優れた吸音性能を発揮します。
グラスウールを壁面や天井の内部で使用する事によって、遮音効果を高めることが可能となり、住環境での騒音の悩みを解消できます。

2.1. グラスウールの
吸音メカニズム

 多孔質材料であるグラスウールは、特に中・高音域の音に対して高い吸音性能を示します。押出法ポリスチレンのような発泡プラスチック系断熱材とは異なり、住宅や建築物の断熱のみならず防音にも役立ちます。

  • グラスウールは、中音域から高音域まで優れた吸音性を発揮!
  • 吸音性能の比較 グラフ

 グラスウールの吸音性は、密度や厚さによって変わります。密度が高いほど吸音率は高くなり、厚さが厚いほうが低い周波数の吸音率が高くなります。

  • 密度が高いほうが吸音率が高い傾向にある。 グラフ
  • 厚さが厚いほうが低い周波数の吸音率が高い。 グラフ

【出典】旭ファイバーグラス株式会社

2.2. グラスウールの吸音性能

2.2.1. 天井(階床)
施工した場合

 グラスウールは、家の中で発生する音の低減にも効果があります。

 1階と2階の間の天井にグラスウールを入れることにより、空気伝播音が吸収されるため、上階の話し声やスピーカーの音などに対する遮音性能が向上します。

  • “X”-“X”断面図

  • 空気音遮断性能(音響透過損失) グラフ

 また、天井にグラスウールを入れることにより、掃除機をかける音や物が落ちる衝撃音もある程度和らげることができます。

 タッピングマシンによる軽量衝撃音試験では、吊り木などを伝わって振動する音の影響が少ないため、グラスウールが空気伝播音を吸音することで遮音性能が向上しました。

天井にグラスウールを入れると、上の階の話し声や床振動によって発生する生活音を階下に伝えにくくする効果が期待できます。

2.2.2. 間仕切壁(界壁)
施工した場合

 間仕切壁にグラスウールを入れれば、隣の部屋のテレビの音や話し声を軽減できます。音響透過損失測定(JISA1416: 2000準拠)では、グラスウール(24[kg/㎥] 100[mm]厚)を充填することで、遮音性能が等級D-25相当からD-30相当に向上しました。

  • 図



    図

  • 透過損失(dB) グラフ

    音響透過損失測定(JISA1416:2000に準拠)

【出典】マグ・イゾベール株式会社(https://www.isover.co.jp/acoustic/solutions-comparison

間仕切壁にグラスウールを入れると、遮音等級D-25相当からD-30相当に遮音性能が向上しました。

3.まとめ

 私たちは日々様々な音に囲まれて生活しています。音の中には、不快で好ましくない音とされるいわゆる「騒音」があり、時に近隣トラブルや健康被害などを引き起こす原因になります。

 多孔質材料であるグラスウールは、中~高音域の吸音性に優れているので、住宅の断熱材として採用することにより吸音材としての効果も併せて発揮します。間仕切壁にグラスウールを入れると、隣の部屋の生活音が聞こえにくくなります。天井にグラスウールを入れると、上の階の話し声や物を落とす音を軽減できます。

グラスウールで、音環境をココチよく。

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