01| 省エネルギー基準
住宅の省エネルギー基準
2022(令和4)年6月に公布された「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律」(令和4年法律第69号)により、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)が改正され、原則全ての建築物について、省エネ基準への適合が義務付けられました(2025年4月施行)。
住宅の省エネルギー性能の評価については、下記の2つの基準を用います。
● 外皮性能 : 住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準
● 一次エネルギー消費量 : 設備機器等のエネルギー消費量を評価する基準
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外皮平均熱貫流率(UA)とは、住宅の内部から屋根、天井、外壁、床、開口部などを 通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値で、熱損失の合計を外皮面積の 合計で除した値です。
単位温度差当たりの外皮熱損失量 q : 建物全体の熱損失の合計 |
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外皮平均熱貫流率(UA)とは、住宅の内部から屋根、天井、外壁、床、開口部などを 通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値で、熱損失の合計を外皮面積の 合計で除した値です。
単位温度差当たりの外皮熱損失量 q : 建物全体の熱損失の合計 |
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建設地の地域区分により基準値が定められています。
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冷房期の平均日射熱取得率 ηAC とは、窓から直接侵入する日射による熱と、 屋根、天井、外壁など窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価し た指標です。屋根、外壁、窓などの外皮の各部位から入射する日射量を外皮全体 で平均した値で、冷房期の日射熱取得率 mc を外皮面積の合計 ΣA で除し、 ×100した値です。
単位日射強度当たりの冷房期の日射熱取得量 mc |
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冷房期の平均日射熱取得率 ηAC とは、窓から直接侵入する日射による熱と、 屋根、天井、外壁など窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価し た指標です。屋根、外壁、窓などの外皮の各部位から入射する日射量を外皮全体 で平均した値で、冷房期の日射熱取得率 mc を外皮面積の合計 ΣA で除し、 ×100した値です。
単位日射強度当たりの冷房期の日射熱取得量 mc |
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建設地の地域区分により基準値が定められています。
η : イータ A : エー(average:平均) C : シー(Cool:冷房期を指す)
一次エネルギー消費量計算の評価では、評価対象となる住宅において、 1 共通条件の下 2 設計仕様(省エネ手 法を加味)で算定した値(設計一次エネルギー消費量)を 3 基準仕様で算定した値(基準一次エネルギー消費量) 以下となることが求められます。
住宅の省エネルギー性能の指標には、「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」の2つの基準があります。
主に、外皮性能は「建築による手法」の技術により、一次エネルギー消費量は「設備(暖冷房・換気・照明・給湯・太陽光などのエネルギー利用効率化設備)による手法」によって、達成すべき水準を定めています。
また、それぞれの基準には、「性能基準」と「仕様基準」があります。
木造戸建住宅の評価方法には、3つの評価方法があります。
①外皮性能と一次エネルギー消費性能の両方を標準計算ルートで行う
②外皮性能と一次エネルギー消費性能の両方を仕様ルートで行う
③外皮性能は仕様ルートで、一次エネルギー消費性能は標準計算ルートで行う
というルートがあります。
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